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「サイネオス・ヘルス社」組合員を "ロックアウト即時解雇" ①(2023年6月28日)

2023年08月10日

2023年6月28日 午前10時、サイネオス・ヘルス社の人事部は、A 組合員を会議室に「業務命令」として呼び出しました。A組合員が会議室に入ると、人事ディレクター、人事マネージャーの2名が待ち構えており、A 組合員にいきなり1枚の紙を渡しました。その紙は「解雇通知書」でした。

人事ディレクターはその場で「解雇通知書」を読み上げると、A組合員に「即時解雇なので、私物を持ち帰って下さい。量が多い場合は段ボールに入れて下さい。この時点で解雇なので、A さんの会社パソコンはもうアクセスができません。会社パソコン、セキュリティーカード、会社携帯は置いて行って下さい」と告げ、追い打ちをかけました。

驚いたA 組合員は「組合に相談します」と言い、パソコンを持ったまま自席に戻りました。すると人事ディレクターはA組合員を追いかけてきました。A組合員が自席でパソコンを開くと、パソコンはその場でロックアウトされました。周囲に大勢の社員がいる中、人事ディレクターは、A 組合員の座席の後ろに貼りつくように立ち、A組合員に「パソコンとセキュリティーカードを置いて、私物をまとめてすぐに出て行って下さい。A さんがここにいること自体が違法です」などと述べ、段ボールをA組合員に渡してきました。A 組合員が「組合に相談してからにさせて下さい」と言うと、人事ディレクターは、「組合活動をここでしないで下さい」「警察を呼びます」「お引き取り下さい」などと言い、A 組合員をオフィスから追い出しました。

この「解雇」が報復的なロックアウト解雇だと当ユニオンは考えているのは以下のような経緯があるからです。

(1)2022年から継続する不誠実な団体交渉と「支配介入」に対して、当ユニオンは2023年1月6日に東京都労働委員会(都労委)に申立てを行い、その後も「追加申立」「審査の実効確保の勧告措置申立」を行いました。しかし、サイネオス社はA 組合員に対して理不尽な「懲戒処分通知」(2023年4月5日)を出し、不利益な取扱いを行ってきました。

こうした経緯の中で、都労委は第2回調査期日(2023年5月16日)に「口頭要望」を労使双方に伝えました。この「口頭要望」は、調書に以下のように記載されました。

「当事者双方は、本件が当委員会に係属していることに鑑み、双方前向きに協議を取り組むなどして紛争の拡大の防止に努めていただくよう要望します。」

(2)しかし、サイネオス・ヘルス社は、都労委からの口頭要望を無視し、2023年6月28日、A 組合員を「ロックアウト即時解雇」したのです。

(「サイネオス・ヘルス社」組合員を "ロックアウト即時解雇" ② に続く)

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